保険

遺される家族のためにも最低限必要な生命保険の必要保障額

2018年11月28日

生命保険はいったいどれくらいの保険を掛ければよいのでしょうか。

保険の営業員に必要性を問われて、言われるがままに生命保険に加入しているということはないですか?

保険の営業は、いろいろと必要性を説いて加入してもらおうとしています。

なかには営業成績しか考えていない営業員もいますので、そういう人に捕まらないように、自分も少しは勉強したほうが良いですよ。

前回に引き続き、今回も生命保険の話をいたします。

前回の記事はこちらです。

生命保険はいくらかければよいの?公的年金の保障額を確認しよう!

生命保険に加入する際に確認したいのが「必要保障額」です。 生命保険はいったいいくら掛ければよいのかと気になりますよね。 会社に保険屋さんが来てくれますが、知識がないと言いなりになって必要以上の保険に加 ...

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こんな方におすすめ

  • 実際に自分に掛ける生命保険の金額を知りたい
  • 生命保険を検討中の人
  • 保険のことについて勉強したい人
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公的年金は自分で申請しないともらえない

前回は、公的年金で遺された家族(例として妻36歳、長男5歳、次男0歳)には、以下の年金が用意されていることをご紹介しました。

メモ

・遺族基礎年金
・遺族厚生年金

これは会社員の例ですが、これらを合わせると年額約159万円(月額13万円)を受け取れることができます。

どうでしょうか?意外と多いと思いませんか?

これについては大切なポイントがあります。

ココがポイント

遺族年金は自分から請求しないともらえない

そう、請求しないといけないのです。

夫を亡くしているのに、何ももらえていない方がいるのもよくあるようです。

そういう方は、請求をしていないのですね。

どこに請求すればよいのかも確認しておきましょう。

基本はそれぞれの会社の人事部門が窓口になります。

ご家族に万が一の事態が発生すれば、その方の住所・居所を管轄する社会保険事務所にご相談しましょう。

さて、話を戻しまして先ほどの月額13万円に話を戻します。

13万円もあれば、生活費(衣食)くらいは何とかなりそうではありませんか?

あとは、遺された妻がパートで7万円ぐらい稼げれば衣食だけなら十分な生活が送れるはずです。

もしものための生命保険の必要保障額

公的遺族年金と妻のパートで生活費(衣食)は何とななることが分かりました。

あとは、生活費以外のお金を見積もって足りない部分を生命保険の必要保障額として用意すればよいことになります。

死亡時に備えておきたいのは、以下となります。

ポイント

・葬儀代
・遺族の生活費(子供の教育費)
・住居費

それぞれ、いくら必要か確認しておきましょう。

葬儀代ですが、全国平均は約200万円です。

子どもの教育資金は、ざっくりと1,000万円です。

2人の子どもがいれば、2,000万円ですね。

住居費につては、状況によって異なります。

住宅ローンを組んで住宅を購入なさっている方の場合は、万が一の際に住宅ローンは団体信用生命保険から残りのローンがすべて返済されます。

つまり、遺された家族は住む場所には困らないことになり、住居のために用意するお金はゼロとなります。

毎年固定資産税などはかかりますので、しいて言うのであればそのお金を用意しましょう。

借家住まいの方は、妻が実家に戻れるのであれば用意するお金はゼロとなります。

実家に戻れないというときにはじめて必要になりますので、住宅取得程度の生命保険が必要となります。

住宅取得費の全国平均はマンション購入で4,300万円です。

それくらいの金額をかけておく必要が出てきます。

上記の参照に実際いくらの生命保険を掛ければよいでしょうか。

居住費がいらない方

葬儀代 200万円
教育費 2,000万円

合計2,200万円

居住費が必要な方

葬儀代 200万円
教育費 2,000万円
居住費 4,300万円

合計6,500万円

生命保険の見直しのタイミング

生命保険ですが、現時点で2,200万円、6,500万円と算出しましたが、見直しのタイミングも重要になってきます。

上記の例でいうと、以下が保険見直しのタイミングです。

生命保険見直しのタイミング

・住宅を購入した時点
・子供が成長した時

住宅を購入した時は、住宅ローンを組めば団体信用保険であなたが亡くなったときに、住宅ローンをすべて完済してくれます。

住宅購入すれば、居住費の心配がなくなりますので、生命保険を見直しましょう。

子どもの教育資金も特徴があります。

ずっと1人に1,000万円もかける必要がないのです。

その理由は、0歳の子どもと22歳の子どもを比べれば、この先お金がかかるのは0歳の子どもだからです。

つまり、子供の教育資金は出産当時が一番高く、子供の成長とともに徐々に下げて構わないと言うことになります。

まとめ

生命保険は、一旦保険を掛けるとなかなか見直しする機会がありません。

ましてや保険の営業員からも保険を下げるような依頼もないと思います。

お金まわりの知識を身につけて、賢い保険のかけ方をしたいですね。

私もFPの資格を取得してからは、会社に来る保険の営業員と話をする機会が増えてきました。

保険の営業員の方は会社の保険しか扱えないので、自分の会社の保険の特徴を一生懸命説明してくれます。

でも、会社員の方は結構会社の団体保険等を用意しているので、そちらのほうが有利だったりするんですよね。

そういう団体保険も比較しながら、生命保険を検討すれば安く加入できると思いますよ。

生命保険を検討している方の参考になればと思います。

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