2018年から新たな少額投資非課税制度の「つみたてNISA」が始まります。
これまではNISA制度が2014年から始まっていましたが、2018年から「つみたてNISA」が新たにスタートします。
つみたてNISAとは
そもそもNISAとは、少額投資非課税制度で普段ならかかる税金約20%(詳しくは20.315%)が0%になる制度です。
本来であれば配当金や売却益に税金がかかるのですが、NISAで運用する場合は税金がかからないので儲かった分はそのまま自分の利益としていただけます。
今までのNISA(現行NISA)は、年間120万円までの株式等購入額の利益に5年間税金がかかりませんでした。
2018年から始まるつみたてNISAは、以下の特徴があります。
・非課税期間は最長20年間
・年間投資額の上限は40万円
・対象商品は、投資信託
・継続的に積み立てること
つみたてNISAのメリット
- 長期投資に向いている
つみたてNISAの最大のメリットは、非課税期間が最長20年間のため長期投資に向いているという点です。
現行NISAの非課税期間は5年間でしたので、長期投資には向いていない制度だと思っていました。
一気に利益を得たいという人には向いているのかもしれませんが。
つみたてNISAの場合は、20年間保有しその間購入した投資信託が上昇し続ければ、その分の利益が非課税となります。
20年間の複利効果も得られると思います。 - 少額のため初心者に始めやすい
1年間に投資できる上限が、40万円です。
1月に計算すると、3万3,333円。。。
月3万円と思えば、投資が怖いと思っている人でも始めやすいのではないでしょうか。
年間40万円が上限なので、それ以下で運用しても構いません。
私としては、せっかく税金が0%になるのだから、目一杯上限まで使いたいと思っています。 - いろいろな投資信託商品を選べる
投資信託商品は、様々な商品(ファンド)がありますが、選べるのは金融庁が厳選した低コストの投資信託商品です。
どれを選べばよいか分からない方が多いかと思いますが、同じようなインデックスファンドであれば信託報酬が低コストの商品を選べばよいのです。
そのように選んでいくと、選ぶ商品は限られてくると思います。 - 投資のタイミングを気にしなくて良い
投資信託なので、継続的に積み立てて購入していくことが可能です。
実は、株式の購入のタイミングって非常に難しいのです。
皆さん、安いときに買って高くなったら売りたいと考えるので、今が安いのか?高いのか?と非常に悩みます。
買った瞬間に暴落したり、売った瞬間に高騰したり・・・、ありがちなのです。
その点、投資信託だと毎月決まった日に決まった金額を購入するということになります。
ドルコスト平均法の働きがあり、基準価格が安いときはいっぱい口数を買えて、基準価格が高いときは買える口数も少ないという感じに、買うタイミングを気にしなくて自動的に買い付けてくれます。
私たちは、いつ上がるのか、下がるのかと予想することはできませんので(プロでも非常に難しい)、コツコツと積み立てていくというのが非常に大切なのです。
つみたてNISAのデメリット
逆につみたてNISAのデメリットです。
- 投資上限額が年間40万円
さっきつみたてNISAのメリットだったじゃんと言われますが、非課税枠年間40万円はちょっとさみしいです。
現行NISAは上限が120万円なので、それと比べると3分の1の上限となります。
多く金額を積み立てられれば長期投資にはメリットが大きいと思います。 - 投資信託しか買えない
現行NISAは株式も買えましたが、つみたてNISAは投資信託が対象です。
そのためのつみたてNISAだと思いますので、あまりデメリットとは思いませんが、一応記載しておきます。 - 現行NISAかつみたてNISAのどちらかしか選べない
現行NISAとつみたてNISAは一緒に運用することができません。
2018年からはどちらかを選ぶ必要があります。
まとめ
いろいろと税制面でメリットのある「つみたてNISA」です。
現行NISAの口座を開設したけど、結局使わなかったという人もたくさんいるみたいです。
2018年からは「つみたてNISA」が始まりますので、少額からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
子どものためには使用できませんが、老後のことも考えながら投資について考えるのも良いと思います。
貯金だけでは、お金は増えませんからね。
私は現行NISAを現在活用していますので、2018年からは「つみたてNISA」にするかもう少し考えます。
現行NISAの口座開設しながら1度も使用していない妻には、「つみたてNISA」のことを猛プッシュしています。
お金が減ることを嫌う妻なので、なかなか説得するのが難しいのですが。