
こんにちは!
今回は、40代で家庭を持ちながらFIRE(経済的自立&早期リタイア)を目指す人に向けて、「実際どのくらいの資産が必要なの?」というリアルな疑問に具体的にお答えしていきます。
私自身、現在40代後半で、50代前半までに妻と共にFIREを実現したいと考えています。
共働きで子どももいる中で、教育費や住宅ローンといった現実的な支出をどう見積もり、どのようにFIRE資産を算出すればよいのか、悩む方は多いのではないでしょうか。
この記事では、私の家庭での実例も交えつつ、FIRE達成に向けた資産額の具体的な計算方法、考慮すべきポイント、そして目標設定後に取るべき行動までを丁寧に解説していきます。
FIREに必要な資産額の基本的な考え方|4%ルールとは?
FIRE資産を考えるうえで、まず知っておきたいのが「4%ルール」です。
これはアメリカのトリニティ大学の研究(トリニティ・スタディ)に基づくもので、以下のような計算式でFIRE後の生活を支える資産額を算出する考え方です。
年間生活費 × 25 = FIREに必要な資産
この「4%ルール」の背景にあるのは、「運用資産を年4%ずつ取り崩しても、30年以上は枯渇しない可能性が高い」という理論です。
たとえば、月間生活費が40万円のご家庭であれば、年間生活費は480万円になります。
- 480万円 × 25倍 = 1億2000万円
これがFIRE後に生活を維持するために必要とされる基本的な資産額となります。
ただし、この計算には注意点もあります。
たとえば、教育費や住宅ローンのような一時的・大型支出は含まれていないため、家庭持ちFIREの場合はこれらも別枠で見積もっておく必要があります。
教育費・住宅ローンなど家庭持ち特有の支出をどう考えるか?

FIREを目指す上で、家庭持ちが特に意識すべきなのが、「生活費以外の特別支出」です。
以下は代表的な例です。
教育費の想定
我が家の場合、子どもは現在小学生で、公立小学校に通っていますが、中学から私立、大学は理系4年を想定しています。
文部科学省などの統計データをもとに平均を算出すると:
- 中学・高校(私立)で約700〜800万円
- 大学(理系・私立)で約800〜1000万円
合計すると、ざっくり 1500万〜2000万円 程度の教育費が必要と見積もっています。
住宅ローンの扱い
現在も住宅ローンの返済は継続中です。
FIRE後も住居を維持することを前提とした場合、ローン残債や固定資産税、住宅メンテナンス費用なども生活費とは別に想定する必要があります。
たとえば、年間80万円程度の住宅関連支出が今後も一定期間続くと仮定した場合、それに応じた資産を用意しておくべきです。
【シミュレーション】40代家庭持ちのFIRE資産目安はいくらか?
ここで実際に我が家の例をもとに、必要資産額のシミュレーションをしてみます。
- 月間生活費:40万円(年間480万円)
- 教育費:2000万円(子ども1人、大学まで想定)
- 住宅関連支出:毎年80万円 × 15年程度 = 約1200万円
これらを整理すると:
- 基本生活費:480万円 × 25倍 = 約1億2000万円
- 教育費:2000万円(別枠)
- 住宅関連支出:1200万円(別枠)
→ 合計:約1億5000万円〜が一つの目安になります。
もちろん、教育方針や居住地、生活水準によってこの数字は前後しますが、「生活費+特別支出」で考えるのが現実的なFIRE資産計算の基本です。
【我が家の例】ポートフォリオとFIREへの取り組み
私の資産運用方針は、以下のようなバランスを取っています。
ポートフォリオ
- インデックス投資(eMAXIS Slimシリーズなど):50%
- 高配当ETF・投資信託(J-REIT、国内高配当株ファンドなど):40%
- 現金・生活防衛資金:10%
リスク許容度は比較的高めですが、安定性も確保するために高配当と成長性をバランスよく組み合わせています。
毎年リバランスを行い、暴落時には段階的に買い増す戦略も併用しています。
また、家族でFIREという将来像をしっかり共有できていることも大きな支えです。
妻も同じタイミングでのFIREを希望しており、定期的に家計や資産状況を確認しながら進捗を話し合っています。
FIREを単なる「早期リタイア」ではなく、「家族全体のライフスタイルの再設計」として考えることが、家庭持ちFIREにおいてはとても重要だと実感しています。
FIRE資産が見えた後にすべき3つの行動

FIREに必要な資産額の目安が定まったら、次にやるべきは「行動」です。
以下は我が家でも実践しているステップです。
1. 資産形成の強化と運用戦略の明確化
目標額を達成するには、収入からの投資を最大化することが大切です。
- 毎月の積立投資額を増やす
- 使っていない保険やサービスの見直しで投資原資を捻出
- ポートフォリオの見直しとリスク分散の確認
2. 家計の見直しと固定費削減
節約は収入を増やすのと同じ効果があります。特に以下は見直し効果が大きいです。
- 通信費(格安SIM、ネット回線)
- 保険(不要な掛け捨て保険の見直し)
- サブスクリプションサービス
3. 家族との対話と意識共有
FIREは個人の問題ではなく、家族全体の価値観と生活スタイルの再構築です。
- FIRE後の生活についてのビジョンを話し合う
- 教育方針や引っ越しの可能性について共有
- 定期的に資産状況を家族会議で確認
まとめ:家庭持ちFIREに必要なのは、計画と対話と行動力
40代で家庭を持ちながらFIREを目指すのは簡単ではありませんが、不可能ではありません。
- 必要な資産額は「生活費×25倍」に加えて、教育費や住宅支出を加味する
- 資産額の目安が見えたら、無理のない資産形成と節約を継続する
- 家族と価値観を共有し、FIRE後の生活を共に描いていく
私自身、FIREを通じて「時間を取り戻す」ことを目指しています。
子どもと過ごせる時間、健康に気を使える時間、自分らしく生きる時間。
FIREは単なる資産額の話ではなく、「どう生きるか」という選択の話です。
これからFIREを目指す皆さんと、そんな未来を共有できたら嬉しいです。