
40代後半って、人生の折り返しをすぎて「このままでいいのかな?」と立ち止まること、ありませんか?
私もまさにそのひとりです。
仕事に追われながら、気づけば年齢はアラフィフ。
体力は落ちてくるし、周りもどんどん定年を意識しはじめてる。
そんなとき、ふと思ったんです。
「もっと家族と過ごす時間を増やしたいな」って。
でも、今のままだと仕事中心の毎日はずっと続いていく。
そこで出会ったのが「FIRE(経済的自立&早期リタイア)」という選択肢でした。
とはいえ、私のFIREスタートは40代後半。
20代・30代から準備してきた人たちの話を聞くと、正直焦ります。
「今からじゃ遅いかな?」って何度も思いました。
しかも我が家は共働きで、まだ住宅ローンも残ってるし、子どもの教育費もこれからが本番。
でもね。 「遅すぎる」より「やらない」ほうがもったいない。
そう思った瞬間から、少しずつ動き出しました。
この記事では、そんな私が実際にやっている「今の資産配分」や「FIREに向けたリアルな工夫」をお伝えしていきます。
・なぜFIREを目指したのか?
・現在の貯金や生活費の状況
・どんなふうに投資しているか ・どうやって支出を見直してるのか
ぶっちゃけ、まだ道の途中です。
でも、同じように「FIREを目指したいけど今から間に合う?」と悩む仲間がいるなら、 この体験をシェアすることで何かヒントになるかもしれない、と思っています。
気楽に読んでみてくださいね。
なぜFIREを目指すのか
40代後半に差しかかってくると、周りの景色が変わって見えませんか?
若い頃は「定年まで頑張るのが当たり前」だと思っていたのに、気づけば「あと何年働けるかな」と、先の不安がじわじわと現実味を帯びてくる。
私もまさにその渦中にいて、毎日仕事に追われながら「本当にこのままでいいのか?」という問いが頭から離れなくなりました。
仕事は嫌いじゃない。
でも、疲れて帰ってきてからの時間は家族との会話もそこそこに、すぐに寝落ちしてしまう日々。
ふと、「このままじゃ“自分の人生”を生ききれないかもしれない」と思ったんです。
そこで知ったのが「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という生き方。
最初は、「自分には無理だろう」と思いました。
FIREって、20代から準備してきた人や、ものすごく稼いでる人がやるものでしょ?って。
でも、調べれば調べるほど、FIREにもいろいろな形があることがわかってきました。
「フルFIRE」じゃなくても「セミFIRE」や「サイドFIRE」もある。
完全リタイアではなくても、働き方を自分で選べる生活ができるなら、それだけでも十分に価値がある。
そう考えたときに、「今からでも遅くない」と思えたんです。
実際、私たち夫婦は共働きですが、妻もFIREに好意的。 むしろ「できることなら私もすぐにでも仕事を辞めたい」と言っているほどです。
子どもにはまだ話していませんが、「家族との時間をもっと持ちたい」という気持ちは夫婦で共通している価値観。
これが、私がFIREを目指す一番の理由です。
何かを変えたいなら、今が一番若い日。
少しずつでも行動に移せば、未来は確実に変えられる。
そんな思いを込めて、FIREに挑戦する日々を始めました。
今の貯金と生活費の状況

FIREを目指すなら、まず自分の家計状況を正確に把握することが大前提。
私も最初にやったのは、「毎月いくら使っているか」「どれくらい資産があるか」を見える化することでした。
意外と、しっかり把握できていない人が多いんですよね。
我が家は、共働きで世帯収入はそれなりにあります。
ただし、支出も少なくはありません。
住宅ローン、教育費、食費に加えて、固定費や変動費もしっかり見直す必要がありました。
特に住宅ローンは毎月大きな負担になっています。
我が家の月間生活費は約40万円(住宅ローン含む)。
生活を楽しみながらも、無駄な支出を極力抑えるよう心がけています。
資産については非公開としていますが、すでにFIREに向けての“種銭”はそれなりに確保できています。
とはいえ、それをどう活かすか、どう守るかが重要。
ここで役立っているのが、家計簿アプリ(私は「Money Forward ME」を使っています)。
全ての支出を自動で可視化できるので、「何にどれだけ使っているか」が一目瞭然。
そのうえで、以下のように固定費と変動費を分類して見直しました:
費目 | 月額目安 | 見直しポイント |
---|---|---|
住宅ローン | 約10万円 | 借り換え検討、繰上げ返済計画 |
食費 | 約10万円 | 自炊中心、ふるさと納税フル活用 |
通信費 | 約1.5万円 | 格安SIM導入済み |
教育費 | 約8万円 | 今後の増加に備え予算確保 |
保険 | 約1万円 | 必要最低限に削減済み |
このように、自分たちの生活費を「数字」として把握することが、FIREの第一歩だと思っています。
なんとなく使っていては、どれだけ頑張っても目標には近づけません。 「現状を知ること」が、すべての出発点です。
資産配分と投資の考え方
FIREを実現するには、「いかにお金を働かせるか」が大きなカギになります。
私がFIREを目指し始めたとき、一番時間をかけたのが資産配分(ポートフォリオ)の設計です。 なぜなら、どんな商品にどれだけ投資するかによって、将来のリターンもリスクも大きく変わるからです。
私の投資方針は、シンプルにいえば「安定と成長のバランス」です。 具体的には以下のような配分にしています:
資産クラス | 割合 | 商品例 |
---|---|---|
米国株インデックス | 40% | S&P500系投資信託 |
グロース株系 | 10% | NASDAQ関連ファンド |
米国高配当ETF | 25% | JEPQ |
国内高配当ETF | 3% | 1489(NF日本高配当) |
日本高配当投信 | 5% | SBI日本高配当株式インデックス・ファンド |
米国高配当投信 | 7% | SBI-SCHD投資信託 |
現金 | 10% | 生活防衛資金など |
ポイントは、値動きが大きい商品だけに偏らず、分散すること。
例えばJEPQは配当も出ますが、ナスダックに近い動きをするので価格変動が激しい。
だからこそ、S&P500や国内高配当ETFと組み合わせて、下落局面にもある程度耐えられるようにしています。
また、10%は現金として確保。
これは「暴落時に買い増しする余力」としても、「生活費の予備」としても使える、いわば守りの資産です。
投資において大事なのは、「どの商品が良いか」よりも、自分がどんなリスクを取れるかを知ることだと感じています。
私は一気に増やすより、「なるべく減らさない」「配当をもらいながら育てていく」という方針。
心が乱れずに続けられる仕組みをつくることが、FIREへの近道だと思っています。
一発逆転ではなく、地道に積み上げる投資戦略。
これが40代後半からでもFIREを目指せる現実的な方法だと、私は考えています。
支出を減らすための工夫

FIREを目指すうえで、収入を増やすのと同じくらい、支出を減らすことは重要な戦略です。
特に40代後半という年齢になると、家族の支出や固定費も増えてくるので、「どこを削るか」よりも「どこを工夫するか」がポイントになってきます。
私が意識して取り組んでいるのは、“我慢する節約”ではなく“仕組みで無駄を減らす”工夫です。
たとえば、以下のようなことを習慣にしています:
● 自炊中心の生活
外食をゼロにはしていませんが、基本は自炊。
冷凍食品や作り置きも活用して、忙しい平日でも手間をかけすぎないようにしています。
特に、ふるさと納税で届いた食材はフル活用。
肉や魚、米などの主食を中心に、家計のベースになる食品をふるさと納税でまかなうことで、月の食費は大きく変わります。
● サブスクの見直し
定期的に見直しているのが、動画・音楽・クラウドサービスなどのサブスクです。
意外と、使っていないサービスに毎月数千円払っていた、なんてことがあるんですよね。
今は「使っていないサービスは一旦解約、必要ならまた加入」というスタンスで運用しています。
● 支出の「見える化」
家計簿アプリで出費を管理することで、「なんとなく使ってるお金」が見えてきます。
たとえば、以前はコンビニでのちょこちょこ買いが月1万円を超えていたことも。
それに気づいてからは、水筒や軽食を持ち歩くことで無駄遣いを防げるようになりました。
● 節約は“楽しさ”が大事
「節約」と聞くと、つらそうに聞こえるかもしれませんが、私にとっては“パズルを解く感覚”です。
どうしたらムリなく・ストレスなく生活を最適化できるかを考えるのが、意外と楽しいんですよね。
ポイントは、「続けられる仕組み」をつくること。
節約も投資も、結局は習慣と仕組み次第。
無理なく続けられる仕組みがあれば、誰でもコツコツとFIREに近づける。
そう実感しています。
目標達成に向けたまとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、私が40代後半からFIREを目指すうえで感じているリアルな気づきとこれからの方針をまとめます。
まず最初に感じたのは、FIREは「一部の特別な人だけの話じゃない」ということ。
確かに、若いうちから始めていれば有利かもしれません。
でも、40代後半からでも遅くはないし、むしろ経験や家計管理の視点が磨かれている分、戦略的に進めやすい側面もあると実感しています。
大事なのは、次の3つです:
- 現状を正しく把握すること(貯金・支出・資産配分)
- 自分に合ったペースと方法を選ぶこと
- 焦らず、でも確実に動き続けること
私は今、家族と一緒に「自由な時間を持てる人生」に向けて進んでいます。
もちろん、ゴールまではまだ距離があります。
でも、進んでいる実感があることが、日々の安心感にもつながっています。
これからも投資環境は変わるし、ライフステージによって考え方も調整が必要になるでしょう。
でも、軸となる考え方はシンプルです。
「今よりも、自分たちらしい人生を送るために、何を選ぶか」 その選択肢のひとつがFIREだった、というだけの話です。
この記事が、「もう遅いかな」「不安で始められない」と感じている方にとって、 一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。
私もまだ道半ばなので、これからもリアルな実践と失敗を共有しながら、FIREまでの道を歩んでいきたいと思います。
一緒に、じっくり着実に進んでいきましょう。