
こんにちは!
今回は「家庭とFIREのリアル」シリーズとして、FIREを考える家庭にとって避けて通れない“教育費”の現実と備え方についてお話ししていきます。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指すとき、多くの人がまず考えるのは投資や生活費の最適化ですが、実はそれ以上に大きなインパクトを持つのが「子どもの教育費」です。
とくに40代で家庭を持っている場合、「FIREと教育費、両立できるの?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
我が家もまさにそのひとつ。
子どもが生まれてからというもの、将来の教育資金について真剣に向き合い始めました。
この記事では、FIREを意識しながらも現実的に教育費をどう見積もり、どう準備していくか?その考え方と実践例をリアルにご紹介します。
子どもの教育費はどれくらい必要?進路別にざっくり見積もろう
まずは教育費の大まかな金額感を掴んでおきましょう。
進路によって金額は大きく変わりますが、文部科学省や日本政策金融公庫のデータをもとに、我が家が想定しているのは次の進路です:
想定進路
- 小学校:公立(6年間)
- 中学校:私立(3年間)
- 高校:私立(3年間)
- 大学:私立理系(4年間)
このケースでのトータル教育費は、およそ2,000万円〜2,500万円になると見積もっています。
この中には、授業料だけでなく、制服・教材・塾・交通費・模試代なども含めています。
教育費の内訳と支出ピークを把握する|いつ・いくら必要?
教育費は「年間◯万円」と単純に割り算できるものではなく、出費の波があります。
支出が大きくなるタイミングをざっくり挙げると:
出費タイミング
- 小中学生:習い事・学習塾・検定料など
- 高校入学時:入学金・制服・施設費・教材
- 大学進学時:入学金・授業料・通学/下宿費用
特に大学入学時は100万円単位でまとまった出費が必要です。
「いつ、いくら必要か?」をイメージできていると、先を見越した準備がしやすくなります。
教育費は“子どもの未来を守る投資”と捉える

我が家では、教育費はただの「支出」ではなく、**子どもにとっての選択肢を広げる“投資”**だと考えています。
もちろん、すべてにお金をかけるわけではありません。
でも、「ここまでなら出せる」という金額感は夫婦で共有しています。
我が家では中学から私立、大学は私立理系を想定して多めに見積もっています。
もちろん、進路は子ども次第。
「もし医学部に行きたいと言われたら……?」
そのときはもう、何とかするしかないですね(笑)。
計画通りにはいかないのが教育費。
でも、備えていれば慌てずにすむ——そんな気持ちで準備しています。
ジュニアNISAはもう使えない?今どう備えるか
教育費の準備といえば、かつて多くの家庭が活用していたのがジュニアNISA。
我が家も、制度が終了する前に口座を開設して、非課税枠を活用して積立をしていました。
現在は新規積立はできませんが、これまで積み立てた資産はそのまま運用し続けられます。
非課税で運用できたことは大きなメリットで、「教育資金を育てる」手段としては非常に有効でした。
今後は新NISAや特定口座を活用しながら、長期で教育資金を育てていくのが現実的です。
FIREと教育費の資産は分けるのが基本
教育費は「時期が確定している支出」です。
だからこそ、FIREの生活資金とは絶対に分けて考えるべきです。
我が家の管理方法はこんな感じ:
- 教育資金:ジュニアNISA(運用終了分)+現金+新NISA
- FIRE資金:老後/生活用インデックス投資+高配当株等
「これは教育費」「これは自分たちの将来資金」と分けておくことで、心の安定感も違います。
教育費の変動支出:塾・習い事・模試などにも注意
教育費は学費だけじゃない、というのを実感してきました。
塾、習い事、英検や模試など、年齢が上がるにつれて支出が増えていきます。
とくに中学〜高校では、塾代だけで年間数十万円になることも。
そのため、学費と別に「塾積立」や「臨時支出用の教育資金」も用意しておくと安心です。
教育費とFIRE、どう両立する?結論:順番がカギ

FIREと教育費、両方を考えるのって本当に難しいです。
ただ、私なりの結論はこうです:
- 教育費:最優先で確保、大学費用まで視野に
- FIRE資金:その後にコツコツ積み上げ
子どもの進路はタイミングが決まっています。
一方でFIREは、自分たちの努力と計画次第で「時期を選べる」自由な選択肢。
だからこそ、まずは教育費の目処を立てる。
そのうえでFIREの準備をしていく、という順序が最適だと思っています。
我が家の教育費ルール|夫婦で共有する4つの約束
教育費について、夫婦で次のようなルールを共有しています:
ルール
- 教育資金は生活費と分ける
- 大学費用までの資金計画を持つ
- 現金+運用のハイブリッドで備える
- 子どもの希望を尊重しつつ、現実的な話も伝える
お金の話は“現実”ですが、子どもの未来のために話し合うことはとても大切です。
まとめ|教育費が見えてくるとFIREの計画も現実になる
FIREを考える上で、教育費は「後回しにできない現実」です。
ですが、計画的に準備し、しっかり見通しを持っておけば、FIREの実現に向けた土台はしっかり整います。
教育費とFIRE、どちらも大事。
だからこそ、焦らず、順序を立てて備えていきましょう。
「自由な時間を手に入れる」ためには、子どもの将来も安心して任せられる状態でいたいものです。
この記事が、FIREを目指す家庭の皆さんの一助になればうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!