家庭とFIREのリアル

FIREを考えるとき、子どもの教育費はどう見積もるべきか?

2025年5月12日

こんにちは!

今回は「家庭とFIREのリアル」シリーズとして、FIREを考える家庭にとって避けて通れない“教育費”の現実と備え方についてお話ししていきます。

FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指すとき、多くの人がまず考えるのは投資や生活費の最適化ですが、実はそれ以上に大きなインパクトを持つのが「子どもの教育費」です。

とくに40代で家庭を持っている場合、「FIREと教育費、両立できるの?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

我が家もまさにそのひとつ。

子どもが生まれてからというもの、将来の教育資金について真剣に向き合い始めました。

この記事では、FIREを意識しながらも現実的に教育費をどう見積もり、どう準備していくか?その考え方と実践例をリアルにご紹介します。

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子どもの教育費はどれくらい必要?進路別にざっくり見積もろう

まずは教育費の大まかな金額感を掴んでおきましょう。

進路によって金額は大きく変わりますが、文部科学省や日本政策金融公庫のデータをもとに、我が家が想定しているのは次の進路です:

想定進路

  • 小学校:公立(6年間)
  • 中学校:私立(3年間)
  • 高校:私立(3年間)
  • 大学:私立理系(4年間)

このケースでのトータル教育費は、およそ2,000万円〜2,500万円になると見積もっています。

この中には、授業料だけでなく、制服・教材・塾・交通費・模試代なども含めています。

教育費の内訳と支出ピークを把握する|いつ・いくら必要?

教育費は「年間◯万円」と単純に割り算できるものではなく、出費の波があります。

支出が大きくなるタイミングをざっくり挙げると:

出費タイミング

  • 小中学生:習い事・学習塾・検定料など
  • 高校入学時:入学金・制服・施設費・教材
  • 大学進学時:入学金・授業料・通学/下宿費用

特に大学入学時は100万円単位でまとまった出費が必要です。

「いつ、いくら必要か?」をイメージできていると、先を見越した準備がしやすくなります。

教育費は“子どもの未来を守る投資”と捉える

我が家では、教育費はただの「支出」ではなく、**子どもにとっての選択肢を広げる“投資”**だと考えています。

もちろん、すべてにお金をかけるわけではありません。

でも、「ここまでなら出せる」という金額感は夫婦で共有しています。

我が家では中学から私立、大学は私立理系を想定して多めに見積もっています。

もちろん、進路は子ども次第。

「もし医学部に行きたいと言われたら……?」

そのときはもう、何とかするしかないですね(笑)。

計画通りにはいかないのが教育費。

でも、備えていれば慌てずにすむ——そんな気持ちで準備しています。

ジュニアNISAはもう使えない?今どう備えるか

教育費の準備といえば、かつて多くの家庭が活用していたのがジュニアNISA

我が家も、制度が終了する前に口座を開設して、非課税枠を活用して積立をしていました。

現在は新規積立はできませんが、これまで積み立てた資産はそのまま運用し続けられます。

非課税で運用できたことは大きなメリットで、「教育資金を育てる」手段としては非常に有効でした。

今後は新NISAや特定口座を活用しながら、長期で教育資金を育てていくのが現実的です。

FIREと教育費の資産は分けるのが基本

教育費は「時期が確定している支出」です。

だからこそ、FIREの生活資金とは絶対に分けて考えるべきです。

我が家の管理方法はこんな感じ:

  • 教育資金:ジュニアNISA(運用終了分)+現金+新NISA
  • FIRE資金:老後/生活用インデックス投資+高配当株等

「これは教育費」「これは自分たちの将来資金」と分けておくことで、心の安定感も違います。

教育費の変動支出:塾・習い事・模試などにも注意

教育費は学費だけじゃない、というのを実感してきました。

塾、習い事、英検や模試など、年齢が上がるにつれて支出が増えていきます。

とくに中学〜高校では、塾代だけで年間数十万円になることも。

そのため、学費と別に「塾積立」や「臨時支出用の教育資金」も用意しておくと安心です。

教育費とFIRE、どう両立する?結論:順番がカギ

FIREと教育費、両方を考えるのって本当に難しいです。

ただ、私なりの結論はこうです:

  • 教育費:最優先で確保、大学費用まで視野に
  • FIRE資金:その後にコツコツ積み上げ

子どもの進路はタイミングが決まっています。

一方でFIREは、自分たちの努力と計画次第で「時期を選べる」自由な選択肢。

だからこそ、まずは教育費の目処を立てる。

そのうえでFIREの準備をしていく、という順序が最適だと思っています。

我が家の教育費ルール|夫婦で共有する4つの約束

教育費について、夫婦で次のようなルールを共有しています:

ルール

  1. 教育資金は生活費と分ける
  2. 大学費用までの資金計画を持つ
  3. 現金+運用のハイブリッドで備える
  4. 子どもの希望を尊重しつつ、現実的な話も伝える

お金の話は“現実”ですが、子どもの未来のために話し合うことはとても大切です。

まとめ|教育費が見えてくるとFIREの計画も現実になる

FIREを考える上で、教育費は「後回しにできない現実」です。

ですが、計画的に準備し、しっかり見通しを持っておけば、FIREの実現に向けた土台はしっかり整います。

教育費とFIRE、どちらも大事。

だからこそ、焦らず、順序を立てて備えていきましょう。

「自由な時間を手に入れる」ためには、子どもの将来も安心して任せられる状態でいたいものです。

この記事が、FIREを目指す家庭の皆さんの一助になればうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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