
「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」って聞くと、すごく夢があるし憧れますよね。
私も「家族とゆったり暮らしたい!」という思いからFIREを目指し始めたひとりです。
でも、現実はそんなに甘くない――これ、正直な感想です。
子育てしながらFIREを目指すって、思っていた以上にハードルが高いです。
一番痛感したのは、「教育費、こんなにかかるの!?」ってこと。
うちは習い事もいくつかやらせてますが、そのたびに「お金の出口」がどんどん増えていく感じ…。
「子どもの将来のため」と思うと、なかなか削れませんよね。
その一方でFIRE用の貯蓄はなかなか増えないし、家計簿とにらめっこの日々です。
節約もしすぎると家族みんながギスギスしてきます。
「これ本当に意味あるのかな…?」と何度も考えたし、正直ストレスも溜まります。
最近は、無理しすぎない“のんびりFIRE”に切り替え中です。
FIREってキラキラしたイメージが先行してるけど、子育て中だとリアルは全然違う。
この記事では、実際に私が感じた「こんなはずじゃなかった!」という現実や、本音で悩んだポイントを赤裸々にまとめました。
「うちも同じだ」と共感してもらえたら嬉しいですし、「FIRE気になるけど家族いると無理じゃない?」と思ってる方にこそ読んでほしいです。
理想と現実のギャップとどう付き合うか、いっしょに考えてみませんか?
子育て家庭がFIREを目指す現実
「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」と聞くと、まるで夢のような話ですよね。
でも、子育てしながらFIREを目指す現実は、正直なところ理想とは大きく違います。
私自身、「家族とゆったりした毎日を送りたい」という思いでFIREを志したクチですが、実際にやってみると壁だらけ。
特に「子育て世代」の場合は、独身や夫婦だけの家庭とは悩みも事情もまったく違います。
まず、子どもの成長とともに増えていく支出のプレッシャーは想像以上です。
うちも最初は「節約すれば何とかなるだろう」と軽く考えていました。
でも実際は、食費や教育費、学童、習い事など、次から次へと出ていくお金…
「これ、FIREどころか家計が回らなくなるんじゃ?」と焦った時期もありました。
共働きであっても油断できないのが、子育て家庭のリアルです。
仕事と家事、育児の両立は大変ですし、お金の余裕がないと心にも余裕がなくなります。
「FIREを目指しているから…」と我慢を重ねると、家族の雰囲気までピリピリしがち。
私も何度か「これで本当に幸せなのか?」と自問自答しました。
でも、その中で「固定費の見直し」は本当にやってよかったことの一つです。
例えば、
- スマホやネット回線のプラン変更
- 保険の見直し
- サブスクの整理
など、「これって本当に必要?」と一つずつ見直すことで、毎月の支出が明確に減りました。
固定費見直しの一例 | 見直し前 | 見直し後 | 月々の削減額 |
---|---|---|---|
スマホプラン | 月8,000円 | 月2,000円 | 6,000円 |
保険(不要な特約) | 月5,000円 | 月1,500円 | 3,500円 |
サブスク(動画・音楽等) | 月4,000円 | 月1,000円 | 3,000円 |
合計月あたり12,500円も節約できた計算です。
この固定費の見直しだけで、年間15万円近く家計に余裕が生まれました。
とはいえ、「節約だけ」では限界も感じています。
実際にやってみてわかったのは、家族の幸せとFIREのバランスは本当に難しいということ。
FIREを目指す仲間として、この記事では「現実の壁」とその乗り越え方を、私自身の体験も交えてリアルにお伝えしていきます。
予想外に増える子どもの出費

「子どもが小さいうちは、そんなにお金かからないでしょ?」なんて、正直なめていました。
でも、現実は想像以上に“出ていくお金”が多い!
FIREを目指すなら絶対に無視できないのが、この「子どもにまつわる予想外の出費」です。
例えば、うちの場合、食費と教育関連の費用(特に民間学童と習い事)がダントツで家計を圧迫しています。
子どもが成長するにつれて、どんどん食べる量も増えていくし、健康も考えれば安い食材だけに頼るわけにもいきません。
「このくらいかな」と思って立てた食費の予算が、あっさり突破されるのは日常茶飯事です。
さらに、民間学童の利用料は毎月50,000円。
この金額、正直なところ想像していたよりもはるかに大きいです。
これに加えて、塾や通信教育、スポーツや音楽の習い事も出てくると、「えっ、毎月こんなに!?」と何度も家計簿を見返すことに。
結局、月に数万円単位で“想定外の支出”が積み重なっていきます。
参考までに、我が家のざっくりとした「子ども関連の月間支出例」を表にまとめてみました。
項目 | 月の平均額 |
---|---|
食費(子ども分) | 12,000円 |
民間学童 | 50,000円 |
習い事(2つ分) | 15,000円 |
その他(教材・本など) | 5,000円 |
合計 | 82,000円 |
正直、これだけで毎月8万円超え。
家庭によっては、もっとかかっているご家庭も多いはずです。
こうした出費の増加は、家計にじわじわとダメージを与えます。
「FIREに向けて毎月〇万円は積み立てたい」と思っても、
「これじゃ全然貯まらない!」と焦る気持ち、痛いほどよくわかります。
それでも、子どもの成長や学びの機会は削りたくないのが親心。
ここで無理に「全部カット!」とするのは現実的ではありません。
解決策としては、
- 「本当に必要なもの」を家族でよく話し合う
- 支出の優先順位を決めて、“お金をかけるところ・かけないところ”を明確にする
- 「お試し期間」を利用して、継続の必要性を見極める
など、「無理なくコントロールする仕組み」を意識することが大切だと感じています。
家計簿で“見える化”するだけでも、「どこにいくらかかっているか?」がわかるのでおすすめです。
うちでも、支出項目を細かく分類して、「これは本当に必要か?」と毎月見直すようにしています。
子育て中のFIRE計画は、こうした“予想外の出費”との向き合いが避けて通れません。
完璧を求めず、家族みんなで「納得できるバランス」を探ることが、現実的な一歩だと感じています。
教育費と生活費のバランス問題
「子どもに良い教育を受けさせたい」という親心と、「家計を守りたい」「FIREも諦めたくない」という現実の板挟み――
これが、子育て家庭の悩みの本質だと思います。
特に教育費は、“青天井”と言っても大げさじゃありません。
学童や習い事、塾、季節ごとのイベント、教材費…ちょっと気を抜くと、月に何万円も飛んでいきます。
しかも、これに加えて毎月の生活費――家賃や住宅ローン、食費、光熱費、被服費、交通費――など、“固定費”だけでもかなりの負担です。
実際、私もFIREを意識するようになって、家計のシミュレーションを何度も作り直しました。
「教育費をどこまで出すか?」「家族の生活レベルはどこまで下げられるのか?」と、現実と向き合う時間がどんどん増えていきました。
このバランスが崩れると、FIREどころか、普通に生活すること自体が難しくなることもあります。
例えば、うちの家計をざっくり表にしてみるとこんな感じです。
項目 | 月の平均額 |
---|---|
住宅ローン・家賃 | 100,000円 |
食費(全体) | 100,000円 |
教育関連(学童・習い事等) | 65,000円 |
光熱費・通信費 | 25,000円 |
その他(被服・交通など) | 20,000円 |
合計 | 310,000円 |
食費が家計に占める割合も、かなり高くなっているのが現状です。
「ここまで教育にお金をかけるべきか?」「FIREを急ぐならもっと生活費を削るべき?」と自問自答する日々でした。
正直なところ、「我慢しすぎても続かない」「かといって全てを子どもに注ぎ込むと老後資金が不安」というジレンマに、何度も悩まされました。
SNSなどでは「節約して教育費も貯蓄も両立!」なんてキラキラした発信も見かけますが、現実はそんなに甘くない。
この問題に対して、私が意識しているのは「家族でしっかり話すこと」「メリハリをつけて予算管理すること」です。
たとえば「今年はこの習い事はやめて、家族旅行に使おう」など、一度“全体を見渡してバランス調整”をするだけで、無駄なストレスがかなり減りました。
「教育かFIREか」ではなく、「家族で納得できる配分」を探すことが、一番の解決策だと思います。
今でも悩むことは多いですが、「全体のバランスを見て、納得感ある家計運営」を目指す――これが子育て家庭FIREの現実的な答えだと感じています。
家族の協力なしでは続かない

FIREを本気で目指そうと思ったとき、「自分ひとりの努力だけじゃ限界がある」と強く感じました。
子育て世帯でFIREを実現するには、絶対に“家族の協力”が必要不可欠です。
たとえば節約ひとつとっても、家族の同意なしに「今日から外食禁止!」「レジャーは全カット!」なんてやったら、まず間違いなく家の中がギスギスします。
私も過去に、節約のためにあれこれ提案してみたことがありました。
でも、家族にとっては「今までの楽しみが急になくなる」ことがストレスでしかないんですよね。
特に子どもは“我慢”が続くと、家の雰囲気まで暗くなってしまう。
我が家の場合、幸いにも妻はFIREにとても前向きで、「早く仕事辞めたい!」という気持ちが強いので方向性は一致しています。
それでも、「どこまで節約を徹底するか」「どんなライフスタイルを優先するか」は何度も話し合いが必要でした。
家族全員の温度感をそろえることが、現実的にFIREを続けていくための土台だと思います。
たとえば、こんな風に家族会議をしています。
家族会議の進め方(例) | 内容例 |
---|---|
ゴールの共有 | 「何歳までにFIREしたいか」「その後どう暮らしたいか」を家族で共有する |
使いたいお金の優先順位 | 「何にお金をかける?(例:教育、旅行、食事、趣味)」を各自言い合い、順位を決める |
節約ルールを一緒に決める | 「どこなら我慢できる?」「これは譲れない!」を率直に話して、お互い納得のルールを作る |
不満や不安を言える雰囲気作り | 節約やFIREについての不安・不満を気軽に話し合えるようにする |
この「話し合い」と「納得のライン決め」がないと、どんなに頑張ってもどこかで不満やストレスが爆発します。
一方的に節約を押し付けるのではなく、家族それぞれの価値観を尊重しつつ、「じゃあ何を優先しようか?」と一緒に決める。
この作業こそ、家族でFIREを続けていく上で一番大切なことだと感じています。
心理的にも、「自分だけ頑張っている」と感じた瞬間から疲れてしまうし、逆に「家族が応援してくれる」と思えるだけで続ける力が湧きます。
「無理のないFIRE」を実現するには、家族全員の“納得感”と“協力体制”がカギです。
節約も資産運用も、「一緒にゴールを目指している」という一体感があると、苦しい時期でも前向きに乗り越えられる――これは、実際にやってみて一番強く感じたリアルな本音です。
節約が子どもに与える影響
FIREを目指す中でどうしても避けて通れないのが「節約」。
でも、この節約が子どもにどんな影響を与えているか、正直気になる人は多いと思います。
私自身も、「親の節約が子どもにストレスを与えてないか?」と、いつも心のどこかで気になっています。
たとえば、
「うちは他の家庭より外食やレジャーが少ないかも?」
「新しいおもちゃや流行りのゲームも買ってあげられていないかも?」
そんなふうに感じると、「これでいいのかな…」という迷いが必ず出てきます。
節約によって、子どもが「我慢させられている」と感じてしまうと、
- 家族の会話が減る
- イライラしやすくなる
- 「うちは貧乏なのかな?」と感じさせてしまう
といった心理的な影響も出てくる可能性があります。
実際、私も一時期「これでもか!」とばかりに節約に走ったことがあります。
その結果、
- 家族の雰囲気がどこか暗くなった
- 子どもから「〇〇くんは○○に行ったって。うちも行きたい!」と不満が出た
- 妻からも「たまには思いきり遊ばせてあげたい」と言われた
など、やりすぎたな…と反省することも多かったです。
では、どうやって節約と子どもの満足度を両立させるのか?
私なりに実践してみて「効果があった」と思う工夫を表でまとめます。
節約と満足度を両立するコツ | 実例・ポイント |
---|---|
メリハリ消費 | 旅行やイベントは年に数回「全力で楽しむ日」を作る |
体験にお金を使う | モノより体験(自然体験、スポーツ、地域イベントなど)を重視 |
無理のない節約を選ぶ | 毎日の小さな我慢を減らし、「ここだけは楽しむ」を家族で決める |
子どもと節約をシェアする | 「なぜ節約するのか?」を子どもにも分かりやすく説明し、一緒に考える |
この中で特におすすめなのが「体験にお金を使うこと」。
高価なモノやブランドには手を出さなくても、
「週末はみんなで公園ピクニック」「図書館で一緒に本を選ぶ」など、小さなお金でも豊かな時間は作れます。
また、「なぜ今は我慢しているのか」を子どもにもちゃんと伝えることで、「家族でFIREを目指しているんだ」という一体感が生まれやすくなります。
うちでも、子どもに簡単な言葉で「将来のために今はお金を大切にしてるんだよ」と伝えるようにしています。
節約=我慢・つらいもの、というイメージだけにならないように、「楽しさ」や「家族の納得感」を大切にしていくことが、長く続けるためにもすごく重要だと実感しています。
FIRE計画で本当に後悔しない?

FIREを目指して家計を見直し、節約や投資を頑張る日々。
でも、ふとした時に「この選択で本当に良かったのか?」「後悔することはないのか?」と、自分に問いかけたくなることがありませんか?
私も正直、今まで何度も悩みました。
FIREの情報をネットで検索すると、「早く自由になれて最高!」「毎日が充実している!」というポジティブな声が目立ちます。
でもその一方で、
- 「節約しすぎて家族との時間を楽しめなかった」
- 「子どものやりたいことを我慢させてしまった」
- 「仕事を辞めてから社会との繋がりが減って寂しい」
…というリアルな後悔の声も少なくありません。
私の場合、「家族ともっと一緒に過ごしたい」「子どもの成長を近くで見守りたい」という理由でFIREを目指しました。
だからこそ、「お金のために家族の楽しみや安心を犠牲にしてしまったら、本末転倒だ」と常に意識しています。
たとえば、こんなふうに“後悔しがちなポイント”を定期的に振り返るようにしています。
後悔につながりやすい場面 | 対策例 |
---|---|
節約のしすぎで家族が不満 | 定期的に“ごほうび日”を作り、好きなことにお金を使う |
子どもの夢や希望を我慢させた | 何にお金をかけるか、家族で優先順位を話し合う |
夫婦で価値観のズレが広がった | お互いの不安や希望を遠慮なくシェアする家族会議を定期開催 |
FIRE後に“やりたいこと”がない | 今から「FIRE後の暮らし」の具体的なイメージを持っておく |
一番大事なのは、「今の暮らしに納得しながら、未来に希望を持てること」だと思います。
「節約」や「我慢」だけが積み重なると、必ずどこかで息切れしてしまいます。
逆に「FIREのために家族で工夫しながら楽しく暮らしている」と思えれば、多少のハードルも乗り越えられる――そう実感しています。
私自身、時々立ち止まって「今の家族の笑顔はどうか?」「本当にやりたいことを我慢させていないか?」とチェックしています。
もしどこかで「無理しすぎているかも」と感じたら、FIREのゴールを少し遅らせたり、やり方を変えたりするのも全然アリです。
“FIRE=人生のゴール”ではなく、「自分たち家族が納得できる暮らし」を続けていくための手段だという気持ちを忘れない――これが後悔しないコツだと思います。
子育て中FIREの現実とこれから
ここまで、「子育てしながらFIREを目指す現実」について、正直にお伝えしてきました。
情報発信していると「うまくいっていること」ばかり見せたくなりますが、実際は悩みや葛藤の連続です。
だけど、そのリアルを受け入れたうえで“自分たちらしい答え”を見つけるのが、FIRE成功への一番の近道だと思います。
子育て世帯のFIRE計画には、予想外の出費・教育費・食費の増大・家族の協力の必要性・節約のストレスなど、他の世代や独身家庭にはない現実があります。
「理想のFIRE」と「現実」のギャップにがっかりすることも正直多いですが、その都度立ち止まって“何のために目指すのか”を確認することが、心の支えになっています。
我が家も、最初は「できるだけ早くリタイアしたい!」と意気込んでいました。
でも、実際に家計を回しながら感じたのは、「無理せず、家族みんなが納得できるペースでいい」ということ。
「早期リタイアがゴール」ではなく、家族の幸せや安心感、子どもの成長を一緒に楽しむことこそ大事だと気づきました。
今後も大きな出費や思わぬトラブルが出てくるかもしれません。
それでも、「その都度、家族で話し合って方向修正していけばいい」と前向きに考えています。
FIREを目指すからといって、「今の生活を犠牲にしすぎる」必要はありません。
最後に、私が感じている“子育てFIREのリアルな指針”をまとめます。
指針 | ポイント・例 |
---|---|
無理せず継続を重視 | 途中でやめないことが一番大事。たまにはペースダウンもOK |
家族の納得感を最優先 | 全員が納得できる予算・暮らし方を共有し続けること |
“今”も楽しむ | 節約もするけど、家族のイベントや子どものやりたいことも大切に |
目標は「FIREそのもの」じゃない | 目指すのは「家族が笑顔で暮らせること」。FIREはあくまで手段 |
この記事を読んで、「うちも同じだ」と思った方も多いはず。
悩みや失敗は当たり前。
大事なのは、“家族で一緒にゴールを考え続ける”ことです。
もし、今FIRE計画に行き詰まりや不安を感じているなら、「もっと家族で話してみる」「一度立ち止まって本音で向き合う」ことから始めてみてください。
現実を直視しつつも、“家族みんなの幸せ”を真ん中に置いたFIREを、これからも一緒に目指していきましょう。