家庭とFIREのリアル

【要注意】FIRE目指す40代が悩む「子どもの進路」と家庭の葛藤

2025年9月15日

FIREを目指していると、「教育費」と「自分たちの老後資金やFIRE資金」、どちらを優先するかで頭を抱える場面ってありませんか?

私自身もそうですが、40代でFIREを考えると、ちょうど子どもの教育費のピークとタイミングが重なりやすいんですよね。

特に小学生のうちはまだ先のことのように感じても、「中学受験どうする?」「塾代ってどのくらいかかるの?」といった話題が出ると、急に現実味を帯びてきます。

教育費は一度走り出すと止めにくく、数百万円単位で膨らむこともありますから、FIRE資金計画を直撃する大きな変数になるんです。

頭では「子どもの夢を応援したい」と思いつつも、「じゃあ自分たちのFIREはどうなる?」と不安がよぎるのも自然なこと。

私も「まずは教育費優先」と考えて投資で準備をしていますが、それでも「これで十分なのか?」「FIREは何年先送りになるのか?」とモヤモヤが消えません。

同じように悩んでいる方も多いと思います。子どもの未来を守りつつ、自分たちの理想のFIRE生活もあきらめない

そのためには、教育費とFIRE資金を別物として捉える視点や、夫婦での価値観共有が欠かせないと感じています。

この記事では、40代FIRE志望の家庭が直面しやすい「子どもの進路」と「FIRE資金」の葛藤を掘り下げつつ、我が家で取り組んでいる工夫も交えて整理していきます。

SPONSORED LINK

子どもの進路がFIRE計画に与える影響

FIREを目指していると、資産の増減や投資方針にばかり意識が向きがちですが、実際に計画を左右するのは「生活にかかるお金」です。

中でも大きなインパクトを持つのが子どもの進路に伴う教育費です。

子どもが小学生のうちは、学費も比較的安く済みます。

公立なら給食費や学用品代、習い事の月謝程度ですみ、年間で数十万円ほど。

ですが、中学以降は一気に負担が跳ね上がります。

特に私立中学を選んだ場合、授業料だけで年間100万円を超えるケースも珍しくなく、塾や模試代などを含めると数年間で数百万円の出費が必要になるのです。

FIREを目指す40代世代にとって、この教育費のピークはまさに「資産形成のラストスパート」と重なります。

つまり、本来なら資産を一気に伸ばしたい時期に、教育費という大きな固定支出がのしかかるわけです。

私自身も、子どもが小学生低学年のうちは「まだ先のこと」と思っていました。

ところが、周りの親御さんの話を聞くと「中学受験を考えて塾に通わせている」といった声が多く、教育費がFIRE計画に直結する現実を実感しました。

塾代だけで年間100万円近くかかると聞くと、FIRE資金の想定を修正せざるを得なくなります。

こうした現実を踏まえると、教育費を「FIREの障害」と見るよりも、FIRE計画の一部として最初から組み込むことが大切だと思います。

たとえば、教育費専用の投資口座を作って「子どもの進路資金はここから出す」と明確に分けておけば、FIRE資金を崩さずに済みます。

子どもの進路は本人の希望や適性に左右されるため、完全にコントロールすることはできません。

だからこそ、親としてできるのは「どんな選択肢がきても大丈夫なように資金を分けて準備しておく」こと。

FIREを目指す家庭ほど、教育費の見通しを甘くせず、早めに計画に組み込んでおく必要があると痛感しています。

教育費とFIRE資金の両立は本当に可能か

FIREを目指す上で一番気になるのは、「教育費を払いながらでもFIREは本当に実現できるのか?」という点ですよね。

特に40代でFIREを計画していると、ちょうど子どもの中学・高校・大学と教育費がピークに達する時期と重なります。

資産を増やしたいのに支出も増える、まさに板挟みの状況です。

実際の数字で見てみると、公立と私立では教育費が大きく変わります。

文科省の調査では、子ども一人を大学卒業まで育てるのにかかる費用は公立コースで約1,000万円、私立コースでは2,000万円を超えると言われています。

さらに塾や習い事、留学などを含めれば、家庭によっては3,000万円近くになることもあります。

ここで問題になるのは、「その支出をどこから捻出するか」です。教育費を生活費から都度払いしていくと、FIRE資金の積み上げがストップしてしまいますし、最悪の場合はFIREを数年先送りにすることになります。

私自身も「まずは教育費を優先」と考えて投資で準備を進めていますが、それでも内心では「両立できるのだろうか?」という不安が残ります。教育費は突発的に増えることもあり、完全に見通すのは難しいからです。

では、どうすれば両立は可能になるのか。

鍵になるのは、教育費とFIRE資金を切り分けて考えることだと思います。

具体的には、教育費専用の積立や投資枠を作り、そこからだけ支出するようにする方法です。

そうすればFIRE資金は極力手をつけずに守れます。

また、FIRE資金を積み上げる速度を落とさないために、副業や共働きの収入アップを一時的に教育費に回すのも有効です。

たとえば「教育費はボーナスと副業収入でまかなう」とルール化すれば、生活費やFIRE資金を侵食せずに済みます。

さらに、大学進学後に教育費のピークが過ぎれば、その分を一気にFIRE資金へ回せるのもポイントです。

つまり「両立が永遠に続くわけではなく、期間限定のハードモード」と割り切ると気持ちが楽になります。

結論としては、教育費とFIRE資金の両立は「厳しいが不可能ではない」ということ。

大事なのは、教育費を見える化して計画に組み込み、資産形成とバランスをとりながら進めることです。

子どもの夢と親の経済的な不安の板挟み

子どもが小学生のうちは「将来なりたいもの」や「行きたい学校」について、まだぼんやりとした夢を語ることが多いですよね。

私の家庭でも「中学受験もいいかもね」という程度の話ですが、現実に進路を選ぶ段階が近づくにつれて、夢と費用のバランスに悩む場面が増えてきます。

たとえば、子どもが「私立中学に行きたい」「海外に留学したい」と言ったとき。親としては子どもの夢を応援したい気持ちが当然あります。

けれども、頭の片隅では「その費用はどのくらい?」「FIRE資金が削られてしまうのでは?」という不安がよぎります。

実際に私立中学に進学すれば、年間100万円を超える学費が発生しますし、大学まで私立に進めば2,000万円以上はかかると言われています。

さらに留学や専門的な進路を希望すれば、その負担は青天井。子どもの夢を応援すればするほど、FIREが遠のく現実に直面してしまうのです。

この状況で一番つらいのは、「親としての願い」と「経済的な現実」が真っ向からぶつかること。

子どもには「やりたいことをやらせたい」と思う一方で、家計簿や資産表を見ると冷静に計算してしまう。

心の中で板挟みになって、自己嫌悪に陥ることもあります。

でも、ここで忘れてはいけないのは、親の経済的不安を子どもにそのまま背負わせる必要はないということです。

すべてを叶えるのは難しくても、選択肢を一緒に考えたり、費用対効果を話し合ったりすることで、現実と夢をすり合わせることは可能です。

たとえば、私立中学に行きたい場合でも「受験するなら合格の可能性を高める塾に通う必要があるよ」「ただし教育費はここまで用意しているから、この範囲で選択肢を考えよう」と具体的に伝える。そうすれば子どもも「夢とお金の関係」を理解しやすくなります。

また、親の不安を少しでも和らげる方法としては、教育費専用の資金を可視化することです。準備してある金額が見えるだけで、心理的に「ここまでは応援できる」と自信を持って言えるようになります。

結局のところ、子どもの夢と親のFIREの両立は「どちらかを諦める」のではなく、「どの範囲なら両立できるか」を一緒に探すことが大切なんだと思います。

共働き家庭だからこそ直面する現実の課題

FIREを目指す40代家庭の多くは、共働きをベースに家計を支えています。

共働きだからこそ収入は安定しやすいものの、その裏側では「教育費」と「自分たちの将来資金」の両立に特有の課題が出てきます。

まず大きいのは、時間の制約です。共働きで仕事と子育てをこなす日々の中、教育費の準備や投資の見直しまで丁寧にできる余裕は限られています。

気がつけば「とりあえず塾に通わせる」「周りがやっているから受験準備を始める」と流されがちになり、冷静な費用対効果の検討が後回しになることもあります。

また、夫婦それぞれが収入を持つ分、教育費への考え方やFIREへの温度感に差が出やすいのも特徴です。

たとえば「子どもの進路はできるだけ選択肢を広げたい」と考える妻と、「教育費が膨らむとFIREが遠のくからできる範囲で抑えたい」と考える夫。

お互いの主張はどちらも正しいのに、視点の違いから話がかみ合わず、家庭内で葛藤が生まれるケースは少なくありません。

私の家庭でも「教育費は最優先」という共通認識はあるのですが、FIREに対するスピード感や使う金額の上限については、正直まだ完全には一致していません。

共働き家庭だからこそ「収入があるからなんとかなる」という安心感と、「それでも使いすぎればFIREが遠のく」という不安感が同居してしまうのです。

さらに、共働き家庭では生活のゆとりをどう扱うかも課題になります。

収入がある分、つい習い事や教育関連サービスに手を広げがちです。

その一方で、FIREのために節約しすぎると、子どもや家族との生活満足度が下がってしまう。

つまり、使いすぎても節約しすぎてもストレスがたまりやすい状況に置かれているのです。

解決策として大切なのは、やはり夫婦間の定期的な話し合いです。

教育費に関して「ここまでは準備できる」「これ以上は奨学金や子ども自身の努力も選択肢に入れる」といったラインを、数字ベースで共有しておく。

さらに「FIREのために今どこまで進んでいるのか」を毎月確認するだけでも、家族全体の安心感は大きく変わります。

共働きはFIREにとって強力な武器である一方、方向性を誤れば「収入があるのに不安ばかり」という状況にもなりかねません。

だからこそ、収入をどう配分するか、夫婦でどう価値観をそろえるかが成功のカギだと思います。

我が家で実践している教育費対策と工夫

教育費とFIRE資金を両立させるためには、ただ「頑張って貯める」だけでは不十分です。

どちらも将来の大切なお金だからこそ、仕組み化してストレスを減らし、計画的に積み上げていくことが欠かせないと実感しています。

ここでは、私の家庭で実際に取り入れている教育費対策を紹介します。

まず一つ目は、教育費専用の投資口座を用意することです。

FIRE資金と同じ財布に入れてしまうと、「どこまでが教育費で、どこからが老後資金なのか」が曖昧になり、どちらかが不足したときに計画が崩れてしまいます。

そこで我が家では、投資信託を使って教育費専用の積立を行い、「この資金は子どものため」と明確に区別するようにしました。

視覚的に分けてあるだけで、心理的にも「ここまでは確保できている」という安心感が得られます。

二つ目は、固定費を圧迫しない範囲で教育費をコントロールすることです。

たとえば習い事。

子どもにとって良い経験になるのは間違いありませんが、あれもこれもと手を広げすぎると毎月の出費が膨らみます。

そこで「習い事は同時に2つまで」とルールを設け、本人が本当にやりたいものを選ばせる形にしました。

おかげで無駄な出費を防ぎつつ、子ども自身も「やりたいことに集中する」という意識が芽生えています。

三つ目は、ボーナスや副業収入を教育費に充てる仕組みです。

毎月の生活費から教育費を捻出しようとすると家計が苦しくなるので、我が家では「教育費の大きな支出はボーナスから」というルールを決めました。

さらに、副業で得た収入は原則すべて教育費に回すことで、FIRE資金に手をつけなくても進路の選択肢を確保できるようにしています。

四つ目は、家族でオープンに話し合うことです。

まだ小学生低学年なので難しい内容は伝えていませんが、「お金は有限で、選択をすれば他の選択肢を諦めることもある」という基本的な考え方は共有しています。

これは将来、進路を選ぶときに「現実的な判断力」を育てることにもつながると感じています。

教育費は見えないうちに膨らんでいきますが、早めに準備を始めれば慌てずに済みます。

FIREを目指す家庭にとって大事なのは、「教育費とFIRE資金の両立は無理」と諦めるのではなく、ルールと仕組みで両立できる形をつくることだと思います。

家族で話し合う「進路」と「お金」のバランス

FIREを目指す家庭にとって、子どもの進路とお金の問題は避けて通れないテーマです。

特に中学受験や大学進学のようにまとまった費用が必要になる選択肢を前にすると、「本当にここに投資していいのか?」と夫婦で葛藤が生まれがちです。

だからこそ、家族で定期的に話し合うことが大切になります。

まず意識しているのは、夫婦の意見をすり合わせる時間を持つことです。

共働きだとお互い仕事や子育てで忙しく、進路や教育費の話題は後回しになりがち。

しかし、「教育費はどこまで優先する?」「FIRE資金をどのくらい守りたい?」といった視点を共有しておかないと、いざ進学のタイミングが来たときに考え方のズレが表面化してしまいます。

我が家では月に一度、家計簿を見ながら今後の教育費とFIRE資金の進捗を確認する場を持つようにしました。

数字で示すことで、感情的な対立を防げるのがメリットです。

次に大切なのは、子ども本人とも段階に応じて話し合うことです。

小学生低学年のうちは漠然とした夢を語ることが多いですが、「どの学校に行きたいか」「どんな経験をしたいか」を少しずつ聞き出すようにしています。

その上で「教育費は限りがあるから、全部はできないかもしれない」とシンプルに伝えることで、子ども自身も現実感を持って選択肢を考えられるようになります。

さらに、お金以外の価値観を大事にすることも忘れないようにしています。

親としては教育費を出すか出さないかに目が行きがちですが、子どもにとって大切なのは「自分の夢を理解して応援してもらえる」という安心感です。

たとえ進路の希望が全部叶わなくても、親が真剣に耳を傾けて一緒に考える姿勢があれば、納得感を持って歩んでいけるのではないでしょうか。

最後に、話し合いの中で意識しているのは「FIREと教育費の両立はゼロサムではない」ということです。

教育費が増えればFIREが遠のく一方、子どもの夢を叶えることで得られる満足感や家族の絆は、FIRE後の生活をより豊かにしてくれます。

逆に、FIRE資金を確保することで親が精神的に安定し、子どもに余裕を持って向き合える面もある。

どちらかを削るのではなく、両立のバランスを探し続けること自体が家族にとっての学びだと思います。

まとめ:子どもの未来とFIREの両立に必要な視点

ここまで「子どもの進路と教育費がFIRE計画に与える影響」について整理してきました。

実際に考えてみると、40代でFIREを目指す世代にとって教育費は避けて通れない大きなテーマであり、家庭の方針や優先順位を試される局面でもあります。

私自身も、子どもが小学生低学年のうちは「まだ先のこと」と思っていましたが、中学受験や塾の話が現実味を帯びてくると、「教育費とFIREの両立は本当に可能なのか」と不安が頭をよぎります。

特にFIREの資産形成のラストスパートと教育費のピークが重なるのは、まさに40代ならではのジレンマです。

この葛藤に向き合う中で気づいたのは、教育費とFIRE資金を同じ土俵で争わせないことの大切さです。

両立を「どちらを優先するか」という二択で考えると苦しくなりますが、「教育費は専用の資金で」「FIRE資金は別枠で」と仕組みを分ければ、精神的にも管理面でもぐっと楽になります。

また、夫婦や家族で価値観をすり合わせることも欠かせません。

「教育費はここまで」「FIREはこの時期までに」と数字でラインを決めておくと、余計なすれ違いや不安を減らせます。

さらに、子ども本人とも段階に応じて「夢とお金の関係」をオープンに話すことで、家族全員が納得感を持って進めるようになります。

そして何より忘れてはいけないのは、子どもの未来とFIREは対立するものではなく、相互に補い合えるものだという視点です。

子どもの夢を応援することで得られる家族の幸福感は、FIRE後の生活を豊かにしてくれるでしょう。

一方で、FIRE資金を守ることで親の安心感が増し、その余裕が子どもにとっての安心にもつながります。

最終的に大事なのは、「教育費を払いながらでもFIREを諦めない」という姿勢です。完璧に両立するのは難しくても、仕組みと話し合いを通じて最適なバランスを探り続けることで、子どもの未来と自分たちのFIREの両方を実現する道が見えてくるはずです。

SPONSORED LINK
SPONSORED LINK

-家庭とFIREのリアル
-, ,