資産運用とFIRE戦略

40代後半がFIRE準備でやりがちな資産配分のNG例5選

2025年7月30日

「そろそろ本気でFIRE(早期リタイア)を目指したい」

そんな思いで資産形成を始める40代後半の方、実はかなり多いんです。

私もその一人でした。

仕事と家事、そして子育てに追われる毎日。

「このまま今の働き方を続けていたら、家族との時間がどんどん減っていくかも…」

そんな不安から、資産運用や副業にチャレンジする方も多いのではないでしょうか?

でも、実際にFIREを意識して動き出すと、「資産配分」って意外と難しいですよね。

なにをどれだけ持つのが正解か、ネットや本を調べても答えはバラバラ。

私も迷いに迷い、いろんな失敗を経験してきました。

例えば、「現金を持ちすぎて全然資産が増えない!」とか、「リスク資産に一気に突っ込んで、大きく資産を減らしてしまった…」なんてことも。

さらに、将来の不安から保険に入りすぎて、「これじゃお金が全然残らない」と後悔したこともあります。

実は、FIREを目指す40代後半の共働き・子育て世代ほど、「やりがちな資産配分のNGパターン」に陥りやすいんです。

私自身も、手間のかかる副業にまで手を出して、気づけば“時間も気力もお金も”奪われていたことがありました。

この記事では、「40代後半がFIRE準備でやりがちな資産配分のNG例5選」を自分自身の経験も交えながら、分かりやすく解説します。

「これからFIREを目指すけど、何に気をつければいいの?」

「同じ失敗を繰り返したくない!」

そんな方に向けて、具体的な失敗例と、その回避ポイントを一緒に見ていきましょう!

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40代後半FIRE準備で陥りがちな落とし穴

40代後半になり、「このまま働き続けて大丈夫かな」「そろそろセミリタイアを視野に入れたいな」と感じる方も多いのではないでしょうか。

特に共働き・子育て世帯の場合、日々の生活に追われる中で資産形成に取り組むのは、簡単なことではありません。

私自身も、仕事、家事、育児の合間を縫ってFIREに向けた準備を始めた一人です。

ですが、いざ行動してみると「こんなはずじゃなかった…」という落とし穴に何度もハマりました。

まず一つ目の落とし穴は、「情報が多すぎて迷子になること」です。

ネットやSNS、本などには、さまざまなFIRE達成者の体験談や資産配分例があふれています。

しかし、そのまま鵜呑みにしてしまうと、自分に合わない方法で大きな失敗をしてしまうことも。

例えば、独身やDINKs(子どもがいない共働き)向けのアグレッシブな資産配分をそのまま真似して、生活防衛資金が足りず、ちょっとした急な出費で家計がピンチ…なんてこともありえます。

二つ目の落とし穴は、「焦りから行動しすぎてしまうこと」です。

「今のままじゃ間に合わないかも!」と不安になり、リスクの高い投資や、自分に合わない副業・サイドビジネスに手を出してしまうケース。

私も「副業で少しでも稼げれば…」と、手間のかかるせどりや転売に挑戦しましたが、結局は時間と気力を奪われ、本業や家族との時間がおろそかになってしまいました。

三つ目は、「将来の不安から保険に入りすぎること」です。

「万が一に備えて」と思い、つい保険や個人年金に多くの資金を回してしまう人は少なくありません。

ですが、保険料が家計を圧迫し、肝心の資産運用にまわすお金が減ってしまう…というのもよくある話です。

実際、私もいくつかの保険を見直して、ようやく家計に余裕ができました。

このように、FIRE準備を進める40代後半の共働き・子育て世帯には、特有の落とし穴がたくさんあります。

「周りに流されず、自分たち家族に合ったペースで進めること」

これが何より大切なんだと、今になって強く感じます。

NG例①:現金比率が高すぎて増えない資産

FIREを目指す40代後半の方が、よくやってしまいがちな失敗のひとつが「現金を持ちすぎて資産が増えない」パターンです。

なぜこうなりがちなのかと言うと、やはり「将来への不安」が根底にあります。

子どもの教育費、住宅ローンの返済、そして親の介護問題――

何かあった時のために、手元にたくさんの現金がないと不安…そんな気持ちは、私も本当に痛いほど分かります。

特に、共働き・子育て世帯は生活の変動が大きく、「急な出費に備えておきたい」という心理が働きやすいです。

ですが、「現金を持ちすぎる=安心」ではありません。

むしろ、そのまま現金で持っているだけでは、

・インフレによる目減り

・ほとんど増えない預金利息

など、“資産が実質的に減っている”ということに気づきにくいのです。

実際、私もFIREを意識し始めた頃は「何があっても困らないように」と思い、生活費の1年分以上を現金でキープしていました。

ところが、その間にインフレで物価はじわじわ上がり、「せっかく頑張って貯めたのに、気づけば資産価値が下がっていた…」なんて経験も。

よくある「現金比率が高い人」の特徴を下の表にまとめます。

パターンよくある背景や理由
預金が資産の7割以上万一への備え・失業や病気の不安
投資をほとんどしていない投資=怖い・損したくない
保険や年金商品で守る発想“元本保証”へのこだわり

現金だけを守り続けていると、「いつまで経ってもお金が働いてくれない」のが最大の問題です。

「じゃあ、どのくらいの現金を持つのが適切なの?」とよく聞かれますが、生活防衛資金(半年〜1年分)+必要な出費分だけを現金で確保し、残りは分散投資へ回すのが基本です。

私も一度、「いざ」という時に備えて持ちすぎていた現金を見直し、その分を投資信託やETFへ移したことで、

・インフレへの対策

・資産が少しずつでも増える実感

を得られるようになりました。

「不安だから現金」から、「備えつつ、増やす」へのシフトチェンジが、FIRE達成には不可欠です。

NG例②:リスク資産への一括投資で大損失

FIREを意識し始めると、「今からでも間に合うだろうか」「早く資産を増やさなきゃ」という焦りが出てきます。

特に40代後半ともなると、20代・30代のように時間の余裕がなく、「多少リスクを取っても一気に増やしたい!」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

実際、私もその気持ち、すごくよく分かります。

ですが、リスク資産(株式・投資信託・仮想通貨など)に一括で大金を投入するのは、非常に危険です。

マーケットは常に上下を繰り返しており、「ここが底だろう」「これから上がるはず」と思って投資しても、急な暴落や経済ショックで、あっという間に資産が半分以下…なんてことも珍しくありません。

例えば、コロナショックやリーマンショックを経験した方なら、「一括投資の怖さ」は身をもって感じているかもしれません。

私の知人でも、退職金をまとめてリスク資産に入れてしまい、一瞬で資産を大きく減らしてしまった方がいます。

また、焦ってリスクを取りすぎると、「値動きが気になって夜も眠れない」「下落が怖くて結局安値で売却してしまう」という精神的ストレスも増えます。

実際、私も「もっと早く資産を増やしたい!」と欲張ってリスク資産に一括で投資したことがありました。

その時は運良く損をせずに済みましたが、今思えば「単なる運」だったと思います。

「継続的にリターンを得る」ことこそが大切だと実感しました。

こうしたリスクを避けるには、「ドルコスト平均法」(毎月一定額を積立投資する方法)が効果的です。

市場の上下に惑わされず、長い目で見て平均取得単価を下げることができるため、「大損しにくい仕組み」が自動的に作れます。

また、「急がば回れ」の精神も大切です。

焦らず、毎月コツコツと積立投資を続けることで、リスクを分散しながら資産を増やしていく――

これが、FIRE準備を長続きさせる最大のポイントです。

下の表は、一括投資と積立投資の違いを簡単にまとめたものです。

投資方法メリットデメリット
一括投資大きく増える可能性あり大きく減るリスクも高い
積立投資リスク分散・安心感一気に増やすのは難しい

「大きく増やすこと」より「長く資産を守り増やすこと」

FIREを目指すなら、ここを見誤らないようにしたいですね。

NG例③:日本株・日本債券だけの集中投資

「やっぱり自分がよく知っている日本の会社や日本国債が安心」

そんな理由で、日本株や日本債券だけでポートフォリオを組んでいる方は意外と多いです。

特に40代後半でFIREを目指す人は、「投資=日本の銀行や証券会社」「日本企業は堅実」といったイメージが根強く残っているのかもしれません。

私も最初は「海外はよく分からないし、為替も怖いし…」と、つい日本中心の資産配分になっていました。

ですが、日本だけに資産を集中させるのは、大きなリスクがあります。

例えば日本株だけに投資した場合、国内の経済が不況になれば資産全体が大きく下落するリスクがあります。

また、日本は長引く少子高齢化や人口減少、デフレといった構造的な課題を抱えています。

この影響で、他国に比べて経済成長が鈍化しやすいとも言われています。

さらに、日本債券も「安全資産」と言われがちですが、超低金利が続いている今、実はほとんど資産が増えません。

むしろインフレが進めば、実質的な資産価値はどんどん目減りしてしまいます。

分散投資のメリットは「国や地域ごとの経済リスクを減らせる」ことです。

例えば、米国や全世界株式、海外債券などもポートフォリオに加えることで、日本の景気だけに左右されにくくなり、安定的に資産を守り増やすことができます。

実際、私も思い切って「S&P500」や「全世界株式」の投資信託にチャレンジしたことで、

・成長市場の恩恵

・為替変動によるリスク分散

ができるようになりました。

最初は「海外=ハイリスク」という思い込みがありましたが、よく調べてみると、むしろ世界に分散するほうが安全な側面もあることに気づきました。

比較表:日本集中 vs. 世界分散投資

パターンメリットデメリット
日本株・日本債券のみ慣れていて安心感成長性・分散性が低い
世界分散投資成長市場に投資、リスク分散が可能為替リスク、管理がやや複雑

「よく知っているものだけ」への偏りは、知らず知らずのうちに大きなリスクになりがちです。

少しずつでも世界に目を向けた分散投資を取り入れることで、FIREまでの道のりをより安定したものにできますよ。

NG例④:保険・個人年金に偏った運用

40代後半になると、「万が一に備えておきたい」「老後の不安を減らしたい」という気持ちが強くなりがちです。

その結果、保険や個人年金に資産の多くを預けてしまうという“ありがちなNG例”に陥る方がとても多いんです。

私自身もFIRE準備を始めたばかりの頃、「とにかく安心を買っておけば間違いない!」と思い、医療保険や学資保険、個人年金保険など複数の保険に加入していました。

でも、あとから見直してみると、「毎月の保険料が家計を圧迫し、運用に回すお金が全然残っていない」という状態に気づいたんです。

保険や個人年金商品は、確かに「元本保証」や「万一の備え」という安心感があります。

ですが、実は多くの商品で手数料や運用コストが高く、資産が思ったより増えにくいという落とし穴も…。

特に貯蓄型保険や個人年金保険は、途中で解約すると大きく元本割れしてしまうリスクもあります。

よくある「保険・個人年金に偏りすぎている人」の特徴をまとめてみました。

特徴例背景や理由
保険料が家計の大きな割合「安心を買いたい」「老後が不安」
商品の内容を細かく見ていない営業トークや“おすすめ”で決める
積立投資の経験がない「損したくない」「元本保証重視」

また、「保険はあくまで“万一の備え”」であり、資産形成の主役ではありません。

長期的な視点で見ると、手数料が低く分散投資ができる「投資信託」や「ETF」の方が効率よく資産を増やせる可能性が高いです。

私も思い切って、

・医療保険は最小限(高額療養費制度でカバーできる範囲)

・学資保険は見直し、ジュニアNISAやつみたてNISAに切り替え

・個人年金保険は最低限に

とシフトチェンジしました。

「保険で全てを守ろうとしない」「資産形成とリスクヘッジは分けて考える」

これが、FIRE達成に向けた資産配分の鉄則です。

もし、「自分は保険に入りすぎていないかな?」と感じたら、ぜひ一度、家計全体の中での“保険料率”をチェックしてみてください。

NG例⑤:投資信託を選ばず“おすすめ”だけで決める

「投資信託ってたくさん種類があって難しいし、結局何を選べばいいのかわからない」

そう感じて、証券会社や銀行、あるいはネット上で“おすすめ”されている商品をそのまま買ってしまった経験、ありませんか?

FIREを目指していると、忙しい毎日の中で情報収集や比較をする時間もなかなか取れず、「プロが勧めているなら間違いないでしょ」と思いがちです。

実は、これも40代後半でFIREを目指す方がやりがちな“NGパターン”のひとつなんです。

実際、私も最初は「人気ランキング上位」とか「営業さんに勧められた」商品を、深く考えずに購入したことがありました。

しかし、あとからよく調べてみると、

・信託報酬(手数料)が高い

・アクティブファンドで思ったより成績がふるわない

・複雑な仕組みの商品でリスクがよく分からない

など、“自分に合わない商品”を選んでしまっていたことに気付きました。

「なんとなく」や「おすすめ」だけで投資信託を選ぶと、こんなデメリットがあります。

よくある失敗例背景・理由
手数料の高い商品を買う“プロが運用”だから良いと思ってしまう
流行や人気で決めてしまう「みんな持ってるから安心」と考える
内容を詳しく見ていない忙しくて調べる時間がない

実は、投資信託選びで一番大事なのは「自分の目的やリスク許容度に合っているか」です。

例えば、「FIRE後も安定して資産を取り崩していきたい」なら、

・低コストで運用できるインデックスファンド

・全世界株式やS&P500などの分散型

・積立できる仕組みがある商品

など、“長期運用に適したシンプルな商品”を選ぶのが鉄則です。

私自身、いくつか投資信託を見直して「なぜこれを持っているのか?」を一つ一つ確認したことで、本当に必要な商品だけを残し、無駄なコストを抑えることができました。

また、SNSやネットの口コミに惑わされすぎず、「自分の投資方針」を明確に持つことがとても大切だと感じています。

「おすすめ」や「ランキング」だけを鵜呑みにせず、ぜひ一度、手元の投資信託を見直してみてください。

きっと、資産運用の手ごたえや安心感がグッと増すはずです。

まとめ:失敗しないための資産配分の考え方

ここまで、「40代後半がFIRE準備でやりがちな資産配分のNG例5選」として、リアルな失敗談や多くの方が陥りやすい落とし穴をご紹介してきました。

改めて振り返ってみると、“正しい資産配分”には「これが絶対の正解」というものはありません。

しかし、共働き・子育て世帯というライフステージだからこそ、意識したいポイントや回避すべきNGパターンがあるのも事実です。

私自身、さまざまな試行錯誤や見直しを経て気づいたのは、「資産配分は“自分たち家族の価値観と目標に合わせて決めるべき」ということ。

他人の成功例やネットの情報をそのまま真似しても、自分たちの家計や生活スタイルに合っていなければ、長続きせず、むしろ大きなストレスや損失を生んでしまうこともあります。

今回紹介したNG例は、すべて「自分ごと」としてチェックできるチェックリストだと思ってください。

ポイント

  • 現金比率が高すぎないか?
  • 一括投資や無謀なリスクを取っていないか?
  • 日本だけに偏った資産配分になっていないか?
  • 保険や個人年金にお金を入れすぎていないか?
  • 投資信託を「なんとなく」や「おすすめ」だけで選んでいないか?

これらを一度でも見直してみるだけで、「資産がうまく増えない…」「なぜか家計が苦しい…」といった悩みの解決への第一歩になります。

また、失敗を恐れず「まずは小さな額から分散投資を始めてみる」こと、気になったら「保険の見直し」や「資産配分の再チェック」をすることも大切です。

FIREはゴールではなく、“家族と自分の幸せな人生を叶えるための手段”

だからこそ、目先の数字だけでなく、「家族の笑顔」「安心できる毎日」を大事にしながら、無理なく続けられる資産配分を探していきましょう。

この記事が、これからFIREを目指すあなたの「資産配分のヒント」になればうれしいです。

ぜひ、ご自身の資産配分や運用プランも見直してみてくださいね。

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