子どもが生まれたから、考えないといけないことの1つに「子供の教育資金」があります。
子どものをお持ちのご両親としては、気になることですよね。
実際、私が勤める会社でもライフプランの相談で「子供の教育資金について」の相談が一番多いようです。
あなたのご両親から「学資保険」に加入して、そこから学費を出してもらったという記憶はありませんか?
その記憶をだどって、あなたの親にしてもらったことを子供にもしてあげようと考えて同じように学資保険に加入される方が多いようです。
親の世代では学資保険が有利だったかもしれませんが、実際、現在は「学資保険」で教育費を蓄えることにメリットはあるのでしょうか。
どのように「子供の教育資金を貯めるべきなのか」について貯蓄方法、考え方についてご紹介します。
こんな方におすすめ
- 子どもの生まれて教育資金をどのように貯めるか検討中の方
- 教育資金の貯え方を知りたい方
- 学資保険に加入するか検討している方
子どもの教育資金はいくらかかるのか
子どもの教育資金はいくらかかるか考えてことはありますでしょうか。
子どもの進学進路によっては異なりますが、大学進学までにかかる費用は1,000万円~2,000万円と言われています。
医科大、歯科大を目指す方はもっとするのです。
教育資金の貯蓄方法
教育資金を蓄える方法として、大きく分けて2つあります。
1つは学資保険を利用する方法。
もう1つは預貯金を利用する方法です。
教育資金の貯蓄方法
1.学資保険を利用する
2.一般商品で積み立てる
学資保険を利用する方法
教育資金と言えば学資保険というイメージが定着していますよね。
過去には非常に利回りが良い商品がありましたが、ここ10年ぐらいはよい商品が見当たらない状況です。
低金利の時代なので、学資保険の利回りも非常に悪い状態なんです。
それでも保険ですので、メリットもありますよ。
メリット
・積み立て途中に親が亡くなった場合などに保険料が免除されるなどの特典がある
・強制的に積み立てが行える
デメリット
・現状では貯蓄性が低下しており払込保険料総額より受け取る学資金が少ない「元本割れ」状態になる可能性がある
・加入中にお金が必要になった場合に、払い戻しができない(払戻すと元本割になる)
2.一般商品の利用による積み立て
教育資金だからと言って、別に専用の商品(学資保険)を利用しないとならないというわけではありません。
しかし、現状では運用益の高い元本保証型はほぼ見当たらないですよね。
会社勤めの方であれば、会社のほうで一般財形などを用意しているところもあります。
そのような商品を利用するのが一番良いと考えます。
メリット
・利息は微々たるものだが会社によっては奨励金がでるところがある
・一般財形だと流動性がある
デメリット
・教育資金として意識して貯めないと、貯まらずに他のことに使ってしまう
貯蓄方法のまとめ
学資保険の加入については、以下の方が適していると思います。
学資保険に適している方
・保障部分をメインに考えたい
・借金がない
・計画して蓄えることが面倒
教育資金として18年もの長期運用をすることは、住宅ローン等の借金がある場合には、その利息と比較する必要性があります。
ここは必ず注意しましょう。
教育費の考え方
現代の日本は、結婚と出産の年齢が遅くなっている傾向にあります。
収入のピークがどんどん前倒し(若年齢化)している一方、支出のピークはどんどん遅く(高年齢化)なっていると言われているのです。
支出のピークは子供の教育費の負担が一番かかるとき、すなわち子どもが大学に進学した時になります。
収入のピークが子供が大学進学の時と合致すればよいのですが、現在はそこにズレが生じているのです。
その場合はどうするのか。
そのズレを貯蓄で賄わないとならないのです。
今まで収入から用意していた年間の教育費の負担も含めて、ズレを解消するために教育費の準備も進めていく必要があるのです。
そのズレにうまく対応できないと、教育ローンにお世話なる可能性がでてきます。
教育費はデフレをものともせず年々価格が上昇しているのです。
住宅ローンも払って、教育ローンも払う、しかも収入が減っていくとなると、生活が苦しくなってきます。
そうならないためにも、子供の誕生時期を意識して、教育費のプランニングをしていくことが大切なのです。
分からないことや不安なことがありましたら、お近くのFPに相談してみましょう。
親身に相談に乗ってくれますよ。